在庫を持ちすぎない年末プロモーションと販路設計

年末は需要が一気に高まり、売上の山をつくれる半面、在庫を持ちすぎると翌年の重荷になってしまい、その匙加減が難しいです。
なので、まず商品を売る作る前に、販売方法(プロモーション)と販売場所(販路)を早めに検討し、過不足のない在庫で回すことが重要になってきます。
OEM・ODMを活用したオリジナル商品制作でも、小ロットからの検証と追加の素早さが鍵になります。
このコラムでは、失敗しにくい考え方を5つの観点で整理します。

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年末需要の見極め方


直近実績と予約で予測

昨年同週の売れ行きをチェックし、それに加え、直近4〜8週の動きを重ねて“今年の山”を推定します。
予約・取り置き・問い合わせ件数は、需要の早期シグナルとなります。色などの人気偏りも早めに把握しましょう。
広告のクリック率やECの検索語も手掛かりになりますので、チェックするといいでしょう。数値にこだわり過ぎるのではなく、小さな変化を気を付けて動向を確認してみてください。


SKUを絞り込む考え方

「迷いを減らす=在庫を減らす」となります。
売上の大半を占める定番色・定番サイズに集中し、動きの遅いバリエーションは思い切って外す決断も重要です。
ギフト用途は価格帯の“松竹梅”を決め、同梱物やパッケージで差を出すと管理が楽なのでおすすめです。
限定品は数量を絞り、完売を成功と捉えるほうがリスクを抑えられます。


プロモーション設計のコツ

山場別の見せ方を決める

早割(準備期)→ギフト本番(中盤)→駆け込み(終盤)の三段階で訴求を切り替えます。
準備期は予約や名入れ提案、中盤はセット販売やラッピング強化、終盤は即日出荷・店舗受取などスピード訴求が有効となります。
写真は「全体・使用・質感」の3枚、コピーは約束→証拠→情景の順で端的に表現しましょう。

販路ごとの役割分担

自社ECは品揃えと世界観、モールは新規獲得、店舗は体験重視と役割を分けて考えるといいでしょう。
同じ品揃えを全チャネルで広げすぎず、チャネル限定先行販売で在庫を分散しましょう。
予約販売や受注生産を一部に取り入れると、読み違えのリスクが下がります。
卸先とは補充リードタイムを共有し、追加しやすい型を優先しましょう。

在庫を持たない運用

小ロット×素早い追加の流れ

まずは小ロットで先行投入し、手応えを見てから追加する段取りを組みましょう。
OEM・ODMを活用するなら既存仕様をベースに外装だけ変えるなど、短納期での再生産が可能となります。
共通パーツや汎用箱を採用すると、色替え・香り替えの展開がしやすく、在庫偏りを抑えられます。

まとめ

在庫を持ちすぎない年末運用の要点は、①早い仮説で需要をつかむ ②品揃えを絞る ③山場別に見せ方を切り替える ④販路の役割を分ける ⑤小ロットで始め素早く追加──の5点です。
写真とコピーは「約束→証拠→情景」で簡潔に、予約や限定で在庫を分散し、年明けの出口も同時に設計します。
オリジナル商品制作においても、OEM・ODMを柔軟に使えば、小さく試しながら確実に学び、在庫を太らせず売上の山をつくることができます。

OEM・ODMのご依頼は、Y&Yまで!

当社は、いくつもの中国の工場と提携しており、お客様の「こんな商品作りたい!」というご要望をヒアリングして、それから最適な工場や製造ラインを見つけることから商品作りが始まります。
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